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昔からエダマメ、ソラマメ、エンドウなどマメ類の野菜が親しまれてきました。

サヤインゲン

隠元禅師

野菜でも畑の肉!マメ類の栽培/隠元禅師

サヤインゲンはアメリカが原産のマメ科の野菜です。 1654年に隠元禅師によって日本へ伝えられたことにちなんでインゲンと呼ばれるように なったそうです。 若いサヤを丸ごとの場合はサヤインゲン、完熟した豆を乾物として扱う場合はインゲンと 呼びます。 インゲンは食物繊維、カロテン、カルシウム、鉄などのミネラルにも富んでおり、 簡単な調理でおいしく食べれます。 品種にはさつきみどり2号、アーロンなどがあり、収穫期間の長いつるあり品種には ケンタッキー101、プロップキングなどもあります。 味のよい平サヤ品種ではモロッコ、地方品種のあきしまササゲなどがおすすめです。


育て方のコツ

栽培適温は15〜25℃で、25℃を超えると花が落ちやすくなります。 サヤインゲンもマメ類なので根に根粒菌が共生して根粒を形成します。 根粒菌はマメから栄養を得る代わりにマメに窒素分を還元しますので、それほど肥えていない 土地でもマメ類は栽培することが出来るのです。 逆に窒素分が多すぎるとつるボケしてしまうので、施肥の分量に注意しましょう。 初心者には肥料を多く与えればよいと勘違いしている人もいますが、 マメ類には肥料が多すぎると発育を妨げてしまう場合もありますので気をつけましょう。 また収穫後、マメ類を栽培し終わっても根を土中に残しておけば根粒菌も残り、 その後の地力アップにも役立ちます。


種まき

4月中旬から6月中旬までが種まきの適期です。 あらかじめ種まきの1週間前に石灰をまいて耕しておき、肥料を与えます。 高さ10cmほどの平畝を立て株間は30cm、種を一箇所に3粒ずつまきます。 種まきから発芽の直後は鳥害を防ぐためにも、不織布や寒冷紗などで覆っておきましょう。 芽が出て本葉が2枚になったら生育のよい株を残して間引きしましょう。 そして株元に軽く土寄せしておくとよいでしょう。 サヤインゲンはつるなし品種とつるあり品種があります。 つるなし品種は種まきから収穫までの期間が5〜60日程と短く、支柱も必要ありません。 それほど手間もかかりませんので、初心者やコンテナ栽培にも向いています。