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昔からエダマメ、ソラマメ、エンドウなどマメ類の野菜が親しまれてきました。

エンドウ

寒さに強いマメ

野菜でも畑の肉!マメ類の栽培/寒さに強いマメ

エンドウの原産地は中央アジアや中近東で英名はPea、漢字で書くと豌豆です。 マメ科の越冬野菜で日本へは明治時代頃に伝わり、明治中期に碓井という品種が伝わって からは急激に日本国内に広がりました。 エンドウはマメ類の中では寒さに強く、生育適温は15〜20℃と低温です。 エンドウの品種には、実が膨らむ前の若いサヤを利用するサヤエンドウ、 サヤと実を利用するスナップエンドウなどがあります。 それぞれ栄養の含有量は異なりますが、タンパク質、カロテン、ビタミンCなどを豊富に 含む緑黄色野菜です。 調理の際に加熱し過ぎるとビタミンCが壊れてしまうので、さっと茹でて食べるか 油と一緒に調理するとよいでしょう。


育て方のコツ

エンドウは連作に弱く酸性土壌では生育不良になりますので、植える場所にはマメ類を 4〜5年つくっていない場所を選び、石灰質肥料で土壌酸度を調整する必要があります。 また種をまく時期が早く大きな株の状態で冬越しさせると寒さで傷みやすくなりますので、 適切な株の大きさで冬を越せるよう、種まき時期には注意しましょう。 12月〜2月の寒さが厳しい時期にはエンドウの北側あるいは西側にササ竹を立て防寒、 霜よけをしましょう。 2月に入ってつるが伸びてきたら、支柱やネットを立ててつるを絡ませます。 エンドウは花も美しく、つるをネットに這わせたり支柱に絡ませたりしすることで、 春の菜園の彩りにも利用できます。 収穫はタネまきの翌年の4〜5月です。


種まき

エンドウは冬越しさせる野菜なので、種まきの時期が大切です。 種まきの時期が早すぎて株が大きくなり過ぎると寒さで傷みやすくなりますので、 10月中旬〜11月上旬に種まきをしましょう。 やはり連作に気をつけて場所を選び、石灰を散布し耕します。 肥料を与えて株間が30cmになるように穴をあけて、一箇所に5粒の種をまきます。 発芽する頃に鳥害を受けやすいので、べたがけなどで覆って防ぎましょう。 発芽したら生育のよいものを残してほかは間引きます。 本葉が3〜4枚になったら株元に軽く土寄せし、さらにワラを敷いておくと乾燥防止、 防寒対策になります。