本文へスキップ

昔からエダマメ、ソラマメ、エンドウなどマメ類の野菜が親しまれてきました。

ソラマメ

明治時代に広まる

野菜でも畑の肉!マメ類の栽培/明治時代に広まる

ソラマメは西南アジアや北アフリカが原産のマメ科の野菜です。 日本へは1250年よりも前の天平年間に導入された記録がありますが、明治時代に入り 欧米の優良品種が伝えられてようやく広まったようです。 英名ではBroad beans、漢字で書くと蚕豆、あるいは空豆となります。 豊富なタンパク質のほかビタミンB、ビタミンC、ミネラル、鉄分などが多く含まれています。 生育適温は16〜20℃でエンドウよりも耐寒性、耐暑性に劣るため、栽培されるのは 温帯南部の地域に限られます。 そのため日本では関西よりも南での秋まき栽培が主流でしたが、近年では品種改良が進んで 関東、東北でも栽培されるようになってきました。


PR野菜の仕入れの流れ
中部地方(愛知・名古屋・岐阜・三重・静岡)を中心とした全国向け野菜の販売、青果の仕入れ、業務用卸「有限会社アイム」
http://www.aiminc.jp/

種まき

ソラマメの種まき時期はエンドウと同じく、10月中旬から11月上旬です。 連作に気をつけて植え場所を選び、石灰を散布し耕します。 土に肥料を与えて混ぜ込み、40cm間隔で2粒ずつの種を土に刺すようにして埋めますが、 このとき種の黒い部分を下向きにして刺すのがポイントです。 発芽すると鳥害を受けやすいので、べたがけなどで覆っておきましょう。 また苗を育ててから植えつける方法もあります。 その場合も種を2粒まき、本葉2〜3枚が出てきたら株間を40cmとって植えつけます。 発芽したら生育のよいものを残し、ほかは間引きます。 丈が20cmになったら株元に軽く土寄せして敷きワラをすると、乾燥防止と防寒対策に なりますのでやっておきましょう。


栽培のコツ

マメ科のため連作を嫌いますので、4〜5年の休作が必要です。 また酸性土壌に弱いので、植える場所には事前に石灰散布による酸度調整をしましょう。 12月から2月にかけての寒い時期は霜除けのため、北側か西側にササ竹などをを立てて 防寒しましょう。 2月頃からつるが伸び出しますので、支柱を立てて株を支えます。 3〜4月に分枝し始めたら、茎を6〜7本残して間引きます。 サヤができてきたら、草丈70〜80cmで摘心します。 ソラマメは「おいしいのは3日間」といわれるぐらい鮮度が落ちるのが早いので、 適期に収穫して食べてしまいましょう。 そういった意味でもソラマメは家庭菜園と相性の良い野菜といえます。